「洋ゲーをプレイして英語上達」は可能なのか?

PCゲーム

今回の記事では「洋ゲー(*海外のゲーム,主に英語)は英語上達に役立つのか?」というテーマで私の経験から思うところをまとめたいと思います。

私はゲーマーですので、ゲームを楽しみながら英語力を伸ばせるとしたら一石二鳥で素晴らしい!と思うのですが、はたしてどうなのか?

なお私の英語レベルはMAXでTOEIC 800程度で、どのくらいの英語力なのかというとあくまでも主観ですが、旅行や海外通販、サポートセンターへ英語で問い合わせ等には全く困ることはないが、カジュアルな会話で友達を作るのは難しいという感じです。

はじめに

英語の初・中級者向けの情報です

なお今回の記事は、英語が苦手だがなんとか苦手意識を克服したいレベルの人や、趣味を通して英語を上達させたいと考えて情報収集している人を想定して書いています。

すでに英語のリスニングもリーディングもハイレベルにある人、どんなジャンルや時代背景のゲームや映画のセリフでも難なくリスニングでき、ストーリーの流れを理解して感情移入もできるような人には当てはまらないこともあるかと思います。

ソロプレイについてのみ語ってます

今回の記事では、オンラインゲーム上でネイティブ英語スピーカーとボイス/テキストチャットで意思の疎通をすることで英語の上達を図るという活用法については考察していません。

ソロプレイ限定の考察となります(私がソロ専なので・・)。

結論:洋ゲーだけで英語上達は難しい

いきなり結論から申し上げると、洋ゲーだけで英語上達は難しいです。以下、理由を述べていきます。

ゲームはリピートして何度も繰り返し聴ける仕組みになっていない(非効率的)

洋ゲーをプレイしながら英語力をアップしたいという場合に、まず想定される場面はムービーシーンや会話シーンになるかと思います。私はこれまで多くのゲームをプレイしてきましたが、そうした場面でセンテンス単位で、かつ簡単な操作でセリフをリピートできるゲームには出会ったことがありません。

「会話を理解できなかったので、もう一度聞きたい!」という場合に、そのセリフをもう一度聞きたいなら、一度会話を終えてから会話前のデータをロードして・・といった手間が必要となるケースが大半であり、ゲームによっては一度ゲーム自体を立ち上げなおさないとその場面は見ることができないものもあります。

英語上達に欠かせない「理解できるまで何度も聞く」という訓練を実現できるという点では、音声データ(スピーチや物語など)や映画やドラマのDVDのほうがゲームよりもはるかに優れているといえます。

スピーチや音声ドラマなど音声データの再生だけに絞れば、シャドウイングやリピーティングなどの語学トレーニングを実行するための機能を備えた無料の音声再生ソフト/アプリも多数存在します。

そもそも日本語字幕が収録されていない作品も多い

まず、英語上達のための教材として使うのであれば、日本語/英語両方の字幕が収録されているゲームというのが大前提となります。公式の配布元によって日本語化されていない作品、さらに有志による翻訳データも存在しない場合はもうお手上げです。

日本語字幕が存在しないなら自分で翻訳する手もあるが・・学習効率が低すぎる

気に入ったゲームに日本語訳がない場合は、自分で翻訳して字幕を組み込む手もあります。しかし字幕データの仕様はゲームによって違いますので、ゲームの仕様を調べてどうやって日本語データを組み込むかといったところから始めるとなると膨大な時間と労力がかかります。したがって、万人にオススメできる方法ではありません。学習の方法としては決して効率の良い方法とは言えません。

自分のお気に入りのゲームの翻訳にチャレンジするというのはモチベーションも続きやすいし良い方法ではあるのですが、それであればゲームではない別の媒体、たとえば小説や興味のある分野の専門書などの書籍を翻訳してみるほうが、ゲームを翻訳するよりもはるかに学習方法としての効率は上です。

ただ、ゲームの場合は翻訳したデータをMODなどの形式で公開することで、多くの人から感謝されるといったプライスレスなリターンを得られる可能性もありますので、英語学習の方法としては効率がいいとはいえなくても、人によっては学習の成果とは別の満足感を得られる可能性もあります。

プレイ時間=「英語に触れている時間」ではない

これは洋ゲーをプレイしたことがある方なら説明するまでもなく理解いただけることかと思いますが、英語のセリフがない状況をどれだけ長くプレイしたところで英語力の向上には役立ちません。例を上げれば、ただマップを移動しているだけとか、ゲームをすすめることに夢中になって会話をスキップしたり、モブの会話を全然聞いてなかったりするとき、などですね。

強いボスに何度も殺されて、何回もやり直し。さらにボスのセリフにはバリエーションなかったり、そもそもセリフがなく高笑いくらいしか発語してくれないような状況では、この時間は英語には全く触れていないことになります。

あえて選ぶなら、アドベンチャーゲーム/サウンドノベル

それでもあえてゲームを英語学習に役立てるうえで、教材として使えそうなジャンルを挙げるとすれば、会話主体のアドベンチャーやサウンドノベルになるかと思います。

スラング(俗語)の少ないものを選ぶ

もちろん、スラングだけを重点的に強化したいと望んでいる人には当てはまりませんので、この節は読み飛ばしていただいてOKです。

スラングが少ないことが英語学習の教材に重要な理由は、スラングは基本的に流行り言葉なので、意味がわからないから調べなければならない、となったときに、正確な情報を得ることが難しいことが多いからです。

日本語でもそうですが、俗語や卑語というのは、その意味を知っている人たちの間だけでのコミュニケーションとして使われることもあり、海外のWEBサイトでもユーモアや皮肉として意図的に間違った意味または逆の意味を正解であるかのように書いてあったりします。日本人の英語学習者にそうした「生の/ネイティブの」意図を理解するのはなかなか難しいのです。

あとは日本語でも同じことがあるかと思いますが、同じ言葉でも世代によって違う意味として使われることはよくあることです。たとえば「やばい」、「ヤバい」は若い世代ではポジティブな文脈でも使われますが、私を含め、もっと上の世代にとっては基本的にはネガティブな意味として使われる場合がほとんどではないでしょうか。

英語に限らず学習全般に言えることだと思うのですが、避けるべきことは、わからないことがわからないままだったり、もっと良くないのは間違った理解をしてしまうことです。となれば教材に選ぶべきはそうした流行りに影響されない言葉づかいが用いられている作品といえます。

歴史モノ、ファンタジーがオススメ

スラングが使われていない、あるいは少ない作品を選ぶうえで私がすぐに思い浮かぶゲームのジャンルは、歴史モノやファンタジーです。洋ゲーの歴史モノといえば古代ギリシャ・ローマ時代や中世を舞台にした作品が多いですね。

そうしたジャンルの作品にも言葉づかいそのものを演出要素として自己主張が強くトガった演出をしている作品も一部ありますが、基本的に歴史モノやファンタジーは教科書通りというか、日本人の英語学習者にも理解しやすい言葉が選んであると感じることが多いです。

なぜ歴史モノの言葉遣いが非常に「正しい」英語になりがちかというと、当時の人たちがどんな言葉遣いをしていたかは正確にはわからない面が多い、からですね。

原作のあるものや長期シリーズは慎重に選ぼう

とはいえ、ファンタジーの中でも注意が必要なのは原作がある作品です。たとえばトールキンの指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)がそうですが、このような世界観がキッチリと作りこまれた作品においては固有名詞の壁が英語学習者に立ちはだかります。神の名前、アイテムの名前、国の名前などですね。

ただでさえ文法力も十分でなくボキャブラリーも少なくリスニング力でも不利な立場にある英語学習者に、さらに聞いたこともない単語の意味も調べないといけないというのはキツいですね。ちなみにこのような場合はちゃんと日本語に翻訳されたものを一通り読んで頭に入れると難易度は格段に下がります。

これは原作ありのケースだけでなく、長くシリーズを重ねているシリーズものにも同じ固有名詞の壁というのがあります。開発側からすると「これってもう常識だよね?」とか「一作目からずっとプレイしてるならこれくらい知ってるよね?」という概念が増えてきたりします。

ですので可能な限り、原作なし/長期シリーズではないゲームを選ぶことも肝要かと思います。

おわりに

洋ゲーは英語学習者にとって教材となりうるのかについて私なりの考えをまとめました。いろいろと述べてきましたが、結局のところ語学はどれだけ経験値を得たかが重要です。

結局のところ、その人に合ったやり方で経験値を積み重ねていけばいいというのが正解だと思います。私に合っているやり方でも別の人には当てはまらないこともあるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

タイトルとURLをコピーしました